VOYAGE RECORD

船員の航海記

メディアを通して長浜に潜入し続けた1年間。船員が考える“長浜ならでは”のデザイン

こんにちは。おばTです。

先日公開した記事では、このメディアの肝である「結局デザインってなんなの?」という話を船長(タカ)と船員2人(おばT、さわ)でお届けしました。

そこで今回は、長浜航海記での1年間*を振り返ります。

*本格オープンした夏から冬の終わりまで

3人に加えて私も参加しますよ〜!

・1年間を振り返って船員たちは何を思うのか
・長浜に潜入し続けて見えたモノとは
・長浜航海記の未来

など、忖度ナシのぶっちゃけ話をお届けします。

改めて1年間、お疲れさまでした!

お疲れさまでした!

お疲れさまでした〜!

お疲れさまでした!

見返すと結構記事を書いてたね。

一覧で見ると感慨深いですね。

※一部抜粋

船員それぞれが1年間を振り返って

1年間を振り返ってみてどうですか?

たくさんの人とお会いできたのが良かったです。長浜航海記がコミュニケーションの手段になりました。取材をしない限り、出会えなかった人もいると思いますし。

分かります!「長浜にはこんな面白い仕事をしている人がいるんだ」と知れたのが良かったです。

私はまだ1記事だけの関わりですが、取材をすること自体、貴重な経験でした。

資源のお話を聞きに行ったら愛の話が出てくるなど、リアルな声を聞けたのが面白かったです。

みんなで振り返り中

ちなみに、タカさんはどうでした?

率直に「こんな面白い人たちがいるんだ」と思ったね。

今までたくさんの人に会う中で「どんな人がいるのか可視化したい」と思っていたから、カタチになって良かったなと。来年度以降も記事が増えるだろうしね。

あるようでなかったメディアですもんね。

一方、メディアの枠を越えた活動も重要だと思っていて。どうしてもメディアだけでは限界があるじゃない。

だから、今後はオフラインの動きにも注力できると良いよね。

メディアを作ることが目的ではなく、メディアを手段として新しい何かを生み出せると良いなぁ。

立体的なメディアにしていくことが今後の挑戦になりそうですね!

私としては、取材の様子を動画で公開するのも面白いなと思いました!

記事だけでなく動画でも伝えられると、読者との距離が近づいていくと思います。複数の視点から発信できると良いですよね。

“長浜ならでは”に触れた潜入記録の数々

印象的な取材はある?じゃあ、編集長から!

(無茶振りキタ…)特に印象に残っているのは、フォトグラファーの浅井さんの取材ですね。

撮影した写真によってお客さんを救った話とか、ライフステージの変化によりお客さんとの関わり方が変わった話とか、取材から数ヶ月経った今でも鮮明に覚えています。

写真提供:浅井千穂さん

仕事のスタイルが浅井さん自身のキャラクターとリンクしていて、生き様に触れた感じがしたんですよね。

「職」と「住」の距離が近いのは長浜ならではかもしれないね。

昔は家で仕事をしている人が多かったのが、時代の流れとともに「職」と「住」の距離が離れてしまった。

でも、長浜では再び「職」と「住」の距離が近づいている。面白いね!

「オカンの発酵便」なんて、まさに「職」と「住」が密接に関わった例じゃないですか。

オカンに語り継がれてきた味を仕事として全国に広げるという。

オカンの味は長浜から全国へ

私は「産地越境」の記事が印象的です。

実際に会場にも足を運んだことで、“伝統を残そうとする職人のアツい想い”に触れられました。

私のメインは教育事業なんですが、教育業界だけの視点では限界があるなと感じていたんです。

その中で、他業界の視点に触れられたのは考え方のプラスになりました。

それなら、さわさんを参加者として呼べば良かったなあ(笑)。

さわさんが言うように、違う業界のエッセンスを入れたり複数の武器で戦ったりするのって大事だよね。掛け算ができると気も楽になるし。

そうですね!複数軸で考えることで、以前よりもアイデアが生まれるようになりました。

2023年10月13日に開催されたイベントの様子

私は長浜航海記での関わりを通して、長浜の可能性を知ってワクワクしています。

移住してきた立場だからこそ、長浜の良さが見えてくると思っていて。今後もどんな可能性に触れられるか、今から楽しみです。

今は大阪や兵庫に住んでいた時より、”地域の人にお会いしている感”がすごくありますね。

つじもとさんの地域おこし協力隊のテーマは、シェアリングエコノミーの普及だよね。

「観光地でもある長浜で、どんなシェアスタイルがあるのか」を今後も考えていくと面白そう。

そうですね。複数ジャンルを掛け合わせて仕事をしている方も多いので、どんな掛け算があるのか見に行こうと思います!

面白い人たちが最初に声をかけるメディアを目指す

今後、長浜航海記でやりたいことはある?

長浜航海記でたくさんの人に会うことが「シェアリングエコノミーの普及」に繋がると思うので、今後も積極的に取材したいです。

あとは、デザインについても興味があるので、深掘りができると嬉しいです。

私はライターの仕事をもっと探究したいです。長浜航海記って、ライターのキャラが全面に出た独自性のあるメディアじゃないですか。

「ニュース記事を扱うような属人的ではないメディアとは何が違うのか」を取材を通して明らかにしたいです。

「独自性」という言葉だけで片付けて良いのか…

視点が面白い!メディアはより多くの人に届けるのが前提としてあったけど、今では前提が変わっているのかもしれないね。

発信された情報に興味を持つ人が、局所的に情報を得るための手段として、メディアを活用するみたいな。

触れられる情報量が多すぎて「みんなに届けています!」という方向性では刺さらないと思うんです。

たとえ届く範囲が狭くても「あなたに届けています!」と読者に伝わる方が、自然発生的に広がる気がしていて。

「届けるべき人に適切に情報が届くメディア」にしたいなぁと思っています。

たしかにそうかも…!

「デザインと市民の距離を近づける」って言ってたけど、市民だと抽象度が高すぎるのかもしれない。

メディアの方向性を激論中

まずは、デザインに興味がある人に向けて適切な情報を届けて「長浜航海記って面白いですね!」と言ってもらうことを目指すのが良さそう。

実際、デザインに興味がある人から前向きなコメントをもらっていますしね。

そうそう。このメディアでも取り上げた、あるデザイナーの方からは「応援しています!」と言ってもらっているんだよね。

その方のように、長浜航海記での取り組みを“今”必要だと感じている人に届けるのが、最初の一歩になりそう。

幅広い層に届けようとするより、一人ずつ口コミで広がる方が、結果的に浸透するような気がするんですよね。面白い情報を数珠繋ぎで広げるという。

新しい視点だね。意図せず来年度の方針が見えてきました(笑)。

しかも、届けたい層を明確にする方が自分たちも楽しいじゃん。

反応を見れた方が、やりがいがありますよね!

「誰に向けて書くのか」が明確だと、私たち自身も取り組みやすいと思います。

私も関わりやすいです!

みんなが楽しくなるメディアを目指して

面白い人たちが最初に声をかけてくれるメディアになると良いね。出会いの数だけ可能性とチャンスが広がっていくわけだし。

自分たちがフロントに立って、面白い人と情報を繋ぐ架け橋になれば、色んな掛け算が生まれると思う!

ボクは取材対象者に「この人に話を聞いてもらって良かった」と思ってもらえる取材をしたいなと思っています。

内容の濃い取材を続けていくことで、取材対象者の方から「取材してもらませんか?」と言われるのが理想的。

強固な繋がりを広げていけると良いですね。

メディアとしての個性もより出てくるだろうし、長浜航海記自体が挑戦の場になりそうだね。

クリエイターの数だけ仕事スタイルがあるように、船員の数だけメディアとの関わり方があります。2023年度の経験を活かして、2024年度はどんなメディアになっていくのか。

今後も長浜の「リアル・デザイン・ドキュメンタリー」を、自分たちらしく楽しみながら発信していきます。今後もよろしくお願いします!

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