VOYAGE RECORD

船員の航海記

関わる人が一番ハッピーになるカタチを追求!成功に繋げるためのデザイナーの関わり方

こんにちは。おばTです。

長浜にUターンして2年近く。定期的にある方のお名前を耳にしていました。

「このプロジェクトは“立澤(たてざわ)さん”が関わっているよ」「“立澤さん”というデザイナーさんがいて〜」

長浜・米原近郊で、知らない内に目にしているサービスや商品、Webサイトなどに関わっている“立澤さん”とは一体何者なのか。

凄腕デザイナーということは耳にしているものの、これまでお会いする機会はなかなかありませんでした。

デザインの話なら、長浜航海記を通して聞けるじゃないか。

ということで、長浜航海記のライターという立場を活かし、立澤さんにお話を聞いてきました。

「GOTCHA TRADING」は立澤さんの会社名

デザイナーとしてのこだわりやお客さんに対する姿勢などを知れば、周りの方々が口コミをするのも納得できるはずです。

立澤竜也|合同会社ゴチャトレーディング

滋賀県長浜市生まれ。デザイナー。大阪でデザインと印刷の基本を学び、滋賀へUターン。地域特産品販売サイト『orite米原』や米原駅前の空きビルをリノベーションした『隣町パーラー』などをプロデュース&デザインした実績を持つ。米原の魅力を発見&発信している。

<先に分かるデザイン発注のいろは>

<合同会社ゴチャトレーディングさんが手がけられた制作物>

<合同会社ゴチャトレーディングさんが手がけられたWebサイト>

【米原市】はかどるまいばら

→コンセプトづくり&掲載記事の制作&サイト制作

【米原市】恋する空き家プロジェクト

→コンセプトづくり&サイト制作

【長浜市】えきまちテラス

→コンセプトづくり&ゾーニング&サイト制作

課題を解決する手段がデザインだった

ずっと立澤さんにお会いしたかったので嬉しいです!ただ、緊張しているのでうまく聞けるかどうか…。

全然普段通りで大丈夫ですよ。

(めちゃくちゃ優しく雑談をしてくださり、一安心。優しい方で良かった)

いつ頃からデザインに携わられてきたんですか?

僕がデザイン業を始めたのは20年以上前。長浜では、当時「デザイナー」と名乗って仕事をしている人はほとんどいませんでした。

デザインの仕事が求められるというより、課題や要望に対してできることをやる、みたいな感じですね。

20年前と今では、デザイナーの置かれる環境は全く違うんだろうなぁ。立澤さんのキャリアについても教えてください。

高校卒業後、大阪にあるデザインの専門学校へ行こうと思っていたんですが、家の事情で行けなくなり、印刷会社に就職しました。

デザインについて色々教えてもらっている内に4年が経過し、地元である長浜へUターンすることに。いとこが飲食店を立ち上げることになったので、手伝っていました。

ボクも長浜出身の同じUターン組です。

何かを作ること自体は好きだったので、お店のデザインを考えたりメニューを作ったりしていたんです。すると、お店に来てくださった方が「うちのお店も手伝ってほしい」と言ってくださり、デザイン関連の相談をしてもらえるようになりました。

店内のデザイン自体が実績になるのか。相談する方も「こんな感じで!」と相談しやすそう。

最初は飲食店だけでなく、自分で他の事業もやっていたんですが、デザインの仕事が増え始めたことで、デザインの仕事に集中するようになりました。

少しずつデザイナーとしてのキャリアが形成されていったんですね。ターニングポイントとなった仕事を教えてください!

彦根にある「花しょうぶ通り」という商店街を活性化し、地域おこしに関われたことが大きかったですね。「商店街で何か面白いことができないか」と相談を受け、掘り下げた結果、戦国武将のTシャツをデザインすることに。

「花しょうぶ通り」彦根市公式Webサイト より

当時の“歴女”ブームもあいまって、大注目を集めることができました。ここで初めて「デザイナー」という肩書きで自己紹介するようになったんです。

「花しょうぶ通り」が盛り上がった裏側にはそんなきっかけがあったのか…!
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長浜近辺で行われているプロジェクトの詳細を詰めていくと、かなり頻繁に立澤さんの名前が出てきます。立澤さんって、いったい何者なんですか?

結果的に幅広くなったのは、時代に合わせて柔軟に対応してきたからです。例えば「商品Aを売りたい」となった時、昔ならチラシ、今ならWebのように、時代によって最適な手段ってあるじゃないですか。

このように、課題が先にあって、課題を解決するための手段を常に考えるようにしてきました。だから、幅広くやっている感覚はあまりないんですよ。

考えるポイントは「課題を考えることが先」ということ。今後のために覚えておこう。

プロジェクトの成否を決めるコンセプト

何かプロジェクトに関わる時、どういう風にスタートされるんですか?

関わる方々の頭の中を具体化することからですね。まず、皆さんは何をやりたいのか、何が目的なのか、理想系はどんな状態なのかなど、お話を聞いて具体化していきます。

そして、ある程度まとまってきた時に決めるのが、コンセプトです。

コンセプトかぁ。先日、桐畑さんも「コンセプトが大事だよ」とおっしゃっていました。

コンセプトを決めるから、みんなが同じ方向を向いて走れるようになるんです。みなさんの頭の中を整理して可視化するのが、デザインに関わる上で最初にやることですね。

コンセプト決めが一番大事!

コンセプトを最初に決めないと、何をしてもブレてしまうんです。たとえプロジェクト自体が上手くいっていたとしても、分裂してしまう。

いつでも立ち帰れるコンセプトを決めることが、プロジェクトを長続きさせるために大事なことです。

実際にボクも分裂を経験しました。プロジェクトは上手くいっていたのに「今度はこれをやりたい」と言い出す人がいたり「自分はこの方向性で行きたい」と言ったりする人が出てきたのは、コンセプトがしっかり決まっていなかったからなんだなぁ。

プロジェクトによっては、最後までデザイナーとして関わらないこともよくあります。最初は関わっていても、途中で違うデザイナーが入ることもありますね。プロジェクトとして一番良いのは、最初から掲げていたコンセプトが、ブレずに進んでいくことなので。

「デザイナーとしてずっと関わりたい!」という思いはないんでしょうか!?ボクだったら、最後まで自分が関わりたいと思うような気もします。

他の人に任せるのも全然大丈夫です。全て自分がやることへのこだわりはありません。

新陳代謝がすごく大事だと思っているので、新しい人が出てきたら、自分は別の場所に移動すれば良いと思うんです。

「別の場所に移動する」。自分にはない感覚でした。居場所がなくなるんじゃなくて、別の場所に移動すると考えると、他の人に任せやすそう。

違う場所に移動できるのも楽しみの一つですしね。

面白がるから新たな発想が生まれる

お客さんへの提案時に意識されていることはありますか?

今まで関わってきた事例を通して、現実的なお話や説明をするようにしています。事例を通して話すことで、コンセプトやデザインの重要性を理解していただくことが多いですね。もちろん、上手くいった事例も失敗した事例も、正直にお話ししていますよ。

特に長浜付近の方は何かに取り組む際、事例や実績を聞かれることが多い印象があります。地域ならではのやり方ですよね。

立澤さんの中で、デザイナーとして必要な力はどんな力だと思われますか?

「面白がる力」は大事だと思いますね。お客さんから課題を共有された時に、面白いと思えるかどうかが非常に重要だと思うんです。

「面白い!」と思うのか「難しそう」と思うのかで、出てくる発想も変わりますよね。立澤さんが面白がってくださるから、相談者さんは安心して相談できるんだと思います。

そうかもしれないですね。最初に相談する時は不安なこともあると思いますし。「良いですね!」と前向きな言葉を伝えると、安心してさらにお話してくださる方は多いです。

手前の女性は社員の野田美央さん

チラシを作るのかWebサイトを作るのか、どんなデザインにするのか、などは相談後の話なんです。手段に過ぎません。手段に関しては、もし僕が適任であれば僕がやれば良いし、違う人が最適なのであれば違う人にお任せする。

ただ、話を聞いて前向きな方向性に持っていくことは、丁寧にしたいなと考えています。

デザインを考えていく上で、コミュニケーションが先に来るんですね。

デザイナーの仕事は、お客さんの話を聞いて最適な手段を提案するという、通訳的な仕事も含まれます。手段だけを扱えるのではなく、お客さんの要望を汲み取って橋渡しをする姿勢は、今後さらに求められると思います。

あまり知識がない相談者の立場からすると、ふわっとした相談からでもカタチにしてくださるのは心強いです。

デザイナーさんに相談する際に気をつけるべきことはありますか?

何かプロジェクトを考える際には、できるだけ早い段階でデザイナーも加えることをおすすめします。初めから参加してもらうことで、ゴールまでブレずに進みやすくなるので。

アウトプットから考えるデザイナーと、インプットから考えていく起業家や事業家の人たち。物事を違う方面から考えられるので、相性は良いと思うんです。

デザイナーさんが入ることによって、強固なチームになりそう。

他には、最初に予算をはっきり伝えることをおすすめします。予算に合わせて関わり方や提案が変わってくるので、早めに予算を伝えることでスムーズにプロジェクトを進められます。

決められた予算の中で最大限の成果物を出すのがデザイナーの仕事。大まかな予算が決まった状態でご相談いただいた方が、お互いに業務が進めやすいと思います。

手段や関わり方をその都度柔軟に変える姿勢は、凄まじい速さで変化するこれからの時代に必要不可欠。クリエイターとしての参考になる要素がたくさんありました。

また「デザインの力で課題を解決する」考え方こそ、まさにデザイン思考。今のボクにとって一番必要な考え方です。

コンセプト作りやWebサイトの制作、チラシ作りなど、関わる人が一番ハッピーになるカタチを追求してくださるからこそ、みなさんが相談したくなるんだなと感じました。

プロジェクトを立ち上げる際やデザイン関連でお困りの際は、立澤さんまでご連絡ください。

合同会社ゴチャトレーディング ホームページ

メール:info@gotcha-t.com

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