VOYAGE RECORD

船員の航海記

手作りの温もりで創造を形に!「ペーパームー」むらかみさんのクラフトで見る世界とは

初めまして!あこと申します。

私は滋賀県彦根市を中心に地域愛溢れるWebライターとして活動しています。

そんな私が長浜航海記に関わることになったのは、長浜のもっと多くを知りたくて、そして、もっとたくさんの人と出会いたいという理由から。

長浜航海記では、これまで地域の魅力を発信してきた経験を活かし、長浜の歴史や文化、地元の人々の生活やお仕事を深掘りしていきます!

たくさんの人に出会えることが私の一番のワクワク。みんなと繋がって、いろんな話を聞くことが待ちきれません。

初めての取材で訪れたのは・・・

さて早速ですが、皆さんは子どもの頃、工作は得意でしたか?

私は、工作にいつも手こずっていました。

なんせアイデアが浮かばないのが苦手で…。与えられた課題は何とかこなせるかもしれませんが、ゼロから創造するのは本当に難しくて。

しかも、自分一人で何かを作り出すのは、やっぱり難しい!そこで、船長に「アイデアを生む考え方を学びたいんですが、その道のプロは誰かいませんか?」と聞いてみたところ、「長浜のわくわくさん」こと、クラフト制作を行う「ペーパームー」のむらかみともこさんを教えてくれました。

アイデア作りのプロはどんなクリエイティブな発想を持っているのか。どのようにアイデアをひらめき、それを実際の作品にどう落とし込んでいくのか、その秘密に迫っていきます。

この記事を読んだ後には、「ぜひむらかみさんのアイデア力を貸してほしい!」と、むらかみさんの虜になっているでしょう。

むらかみともこ|グラフィックデザイン、ペーパームー(クラフト制作)

短大卒業後からフリーペーパーや印刷会社に勤め、様々な職種の顧客の広告を制作。2016年からは「ペーパームー」をいう名でクラフト制作やワークショップの分野で活動を続けている。

<先に分かる「デザイン発注のいろは」>

<むらかみさんが手がけられた制作物・ワークショップ>

へんてこジャングルクルーズ撮影会
作ってもぐろう、海の世界へ!撮影会

手作りの温もりが生む笑顔。むらかみさんの「ペーパームー」物語

むらかみさん、お忙しい中ありがとうございます!Instagramでむらかみさんの作品を見ていて、どうやってこんな素敵なものが作られるのかいつも気になっていたので、制作過程について直接聞けることをとても楽しみにしてきました!

ありがとうございます!私は主にチラシやパンフレットのグラフィックデザインを手がけていますが、同時に「ペーパームー」という名で*クラフト制作やワークショップも開催しています。写真撮影の背景セットも作成していますね。

*クラフトとは、そもそも「技術」や「技巧」をあらわす言葉。そこから派生して「民芸品」や「工芸品」など、職人の技巧が感じられる手づくりの品を「クラフト」と呼ぶようになった。引用:飲食店ドットコム

「ペーパームー」はクラフト作家としての活動ですか?

そうですね。ダンボールやガムテープ、100円ショップで見つかる素材などを使って、手軽に楽しめるクラフトを提供しています。

撮影を華やかに彩るむらかみさんの手作り撮影セット

「ペーパームー」を始めたきっかけは何だったのでしょうか。

実は、私自身お菓子作りが苦手でして、私の子どもの誕生日に何か特別なことをしようと思い立ち、紙でバースデーケーキを作りました。それが予想以上に喜ばれて、これをもっと多くの人に楽しんでもらえるんじゃないかと思い、「ペーパームー」を立ち上げたんです。

それは本当に心温まるストーリーですね!日常の小さなことが大きな楽しみに変わる瞬間って、すごく特別ですよね。

子どもたちは作ること自体がもう楽しいみたいで、完成品を見るより、どうやって作るか、その過程をすごく楽しんでくれています。保護者の方々も、子供たちが何かを作り上げる過程を見て、その成長を感じ取って喜んでくれるんです。それを見ていると、私も嬉しくなって、みんなに楽しんでもらえるように活動を広げようと思いました。

むらかみさん自身、工作は子どもの頃から得意なんですか?

はい、保育園のころから何かを作るのが好きで、クラスのグループで紙芝居の内容や歌、劇場を作って発表したり、お楽しみ会では劇の小道具作りや、室内迷路の一部に私だけのコーナーをもらって出店したりしていました。

工作が苦手な私から見ると、むらかみさんのようにアイデアを形にできる才能が羨ましいです。それを仕事にしているのもすごい…。

誰でも楽しめるランタン作りワークショップ(ハロウィン)

私は普段ワークショップもやっているんですが、誰でもクラフトを楽しめるような工夫をしています。例えば、初心者の方が手軽に始められるように、簡単なステップから始める工作を用意するとか。細かい技術が必要な部分は、私が事前に準備したり、簡単に組み立てられるキットを使って、参加者がすぐに成果を感じられるようにしています。

それを聞いて、工作に苦手意識のある私も出来そうな気がしてきました。むらかみさんのワークショップに参加して、自分にもクリエイティブな一面があるかもしれないと思うと、わくわくしてきますね!

健康診断のパーテーションからアイデア!?ダンボールシアターの誕生の裏側

ところで、これまでにむらかみさんが作った作品って、どんなものがありますか?

最初に手がけたのは折りたためるケーキで、その後はスカート作りのワークショップも開催しました。スカートは三角コーナーのネットを使って作り、ハロウィンやクリスマスなどの季節イベントに合わせて背景や帽子も作成しました。結婚式のウェルカムボードを作ることもあります。

ダンボールでクリエイティブな一幕を飾る「ムラカミ座」

(スマホで写真を見せながら)これは「ムラカミ座」ですよね、マルシェで見たことがあります!

そうです、ダンボールシアター「ムラカミ座」です。イラストは得意ではないので、共同でプロジェクトをしている方にお願いしています。その絵を使って動画を作っています。

ダンボールシアターの制作はどこからアイデアが出たのですか?

黄色いプラダンボールシアターのアイデアは、簡易的なプラダンの健康診断で使われていたパーテーションから思いついたんです。パーテーションの一枚の仕切りが価格もリーズナブルで組み立てやすいと魅力的に感じ、ふと「これを何かクリエイティブなものに変えられないか?」と思ったんです。

パーテーションを見てそんなアイデアを思いつくなんて。むらかみさんの創造力には驚かされます!

その時、子どもたちが遊べる小さな劇場をダンボールで作れば、それがまるで小さな世界を創り出すように、観る人に新しい体験を提供できるのではないかと考えました。

すごく面白いですね!普段何気なく見過ごしているものからこんなに素敵なアイデアを生み出すとは!

日々の小さな瞬間に目を向け、それを新しい形で表現することが、私の制作を特別なものにしています。これによって、皆さんに新しい楽しみ方を提案できるのだと思います。

普段の生活の中にもアイデアは転がっているんですね。私も周りをもう少し注意深く見てみようかな。

アイデアを形にするには、100均やホームセンターを隅から隅まで歩き回り、材料やヒントを見つけに行ったりもします。また、ネットやテレビ、外出、人との会話など、色々なものにアンテナを張って、ポクポクチ〜ンで思いつきます。

そうやってアイデアをポンポンと見つけることができるのは、すごく魅力的です!

作る楽しさを実感できるワークショップの魅力

むらかみさんのワークショップではどんなことをやってるんですか?具体的に教えてください!

例えば、ランタン作りのワークショップでは、ガラス瓶の代わりに軽いプラスチックを使っています。そして、透明の折り紙は100均で見つけたラミネートシートを挟んでいます。

おお、百均のラミネートシートを使うなんて、コストパフォーマンスも良さそうです!

実際にランタンを見せていただき、その手作りの温かさを感じました

参加者には折り紙で自由にデザインを切って貼ってもらい、自分だけのランタンを作ってもらっています。ランタンの持ち手は縄跳びを使って、取れにくいように工夫しています。

それは面白いですね!参加者が自分のデザインを反映できるのも魅力的です。参加する人にとってもすごく楽しい経験になりそうですね。

手作りハンバーガーセットのワークショップ

私が大事にしているのは、作品がしっかりしていて、コストも抑えられ、見た目もかわいくて、何度も使えることなんです。そして何より、作る楽しさを実感してもらえること。これらが参加者やお母さんたちに喜んでもらえている理由ですね。それを思うと、ワークショップを続けるやりがいを感じます。

作る楽しさを大切にしているむらかみさんの姿勢が、参加者にも伝わって、それがまた新たな創造へと繋がっていくんですね。私も何か作ってみたくなります!

実際にむらかみさんが制作されたお化け屋敷(in曳山博物館)を体験!
(ガシャドクロはイケ先生作)

クリエイティブな作品を生み出すことは、よく特別な才能が必要だと言われますが、むらかみさんとの取材から、どのように日常の小さなものから独自の創作を引き出しているのかを学びました。

特に、自分では思いつかないような発想が必要な時や、クリエイティブなアプローチで何か新しいことを始めたい時は、むらかみさんのような経験豊富なクリエーターに相談する価値があると感じます。

皆さんも、日常の中で「こんなことからアイデアが?」という驚きの瞬間を経験したり、むらかみさんの助けを借りれば、それらを実際の創作活動に変えることができるでしょう。

そうすることで、毎日の生活に新たな喜びと創造の楽しさを加えることができるのではないでしょうか。

むらかみさんへの仕事の依頼や詳細連絡はInstagramからご連絡ください。

依頼をする際は、予算とイメージの詳細を教えていただけたらと思います。プロジェクト進行中にイメージが変わることもあるので、その点もぜひ相談してください。

また、むらかみさんはチラシやパンフレットなどのグラフィック制作もされています。お気軽にご連絡ください。

Instagram:https://www.instagram.com/paper_mu/

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