働く女性を応援!キャンセル待ちの人気講座「みんなのがっこう デザイン科」開講!
こんにちは。おばTです。
長浜には女性の“働く”を応援している会社があるのをご存知でしょうか。その名も「合同会社LOCO」。
子育てをしながら感じた「こんな場所があったらいいな!」をカタチにした団体で、2015年にLOCOを結成し、2021年に合同会社LOCOを設立。9年間でたくさんの女性を応援されてきました。
そんなLOCOさんが、2023年6月から「みんなのがっこう デザイン科」という講座を始めたという情報をキャッチ。
どうやらかなり人気のようで…。
お母さんではないボクが、女性限定の講座「みんなのがっこう」について知るには、ライターとして潜入するしかない。
ということで、ライターとして合同会社LOCOの代表、宮本麻里さんにお話を聞いてきました。
取材が終わった頃には「宮本さん、一生ついていきます!」と尊敬の念が深まるおばTでした。
宮本麻里|合同会社LOCO
岐阜県出身。2児の母。地域の未就園児サークルで役員を務めた際に寄せられた「子どもを連れて気軽に集まれる場所がほしい」という声をきっかけに、親子に優しいカフェづくりを決意し、LOCOを結成。「あったらいいなぁ」をコンセプトに、子育て応援・働く応援・暮らし応援まで幅広いサポートを行っている。
みんなで学んで実践、働くサポートまで
「みんなのがっこう デザイン科」について教えてください!
「みんなのがっこう デザイン科」は「令和5年度 長浜市デジタルスキルを生かした女性の新しい働き方支援事業」のもと行っている、長浜市の委託事業の一つです。
委託事業なんですね。デジタルスキルの中で、デザインをテーマにした理由はあるんでしょうか?
LOCOに所属する方の中には、デザインに関わっていたりデザインの勉強をしたりしている人もいるんですが、仕事まで結びつけるのがなかなか難しくて。
個人で仕事を獲得するのはハードルが高いですよね。
しかも、長浜に嫁いで来た人の場合、人脈も繋がりもありません。実際、私がLOCOを立ち上げた時も人脈が0のところからスタートしました。
環境に慣れることを考えても、仕事になるまでにはかなり時間がかかりますね…。
スキルを習得することと仕事を獲得することはまた別の話。そのため、LOCOとして「デザインに関わる人の仕事になるきっかけを作りたい」とずっと思っていました。
デザインができる人の需要はかなりありそう。
まさに。私たちが間に入って、企業さんからいただいたデザイン系の仕事を、スキルのある方にお渡しすることをやってきたんですが、その業務が結構増えてきて。
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企業さんからの依頼はあるものの、仕事をお渡しできるスキルを持った女性が少ない、という状況が続いていました。
ボクも実際にLOCOさんに依頼したことがあります。
そこで、市の方々とも相談しながら「スキルを学びつつ実践できる環境を作り、仕事にも繋げてもらう場」として、みんなのがっこうを開講することにしました。
スキルアップだけでなく横の繋がりが生まれる
チラシには「定員15名」と書いてあるんですが、申し込み状況はいかがでしたか?
あまりにも人気で20人まで受けられるようにしたものの、キャンセル待ちの状態で…。デザインを学びたい女性がこんなにもいるのかと驚きました。
キャンセル待ち!?大人気ですね。
最初の授業から3ヶ月が経過*しましたが、参加者の変化は感じますか?
*最初の授業があったのは6月30日。取材日は10月16日。
みなさん、できることの幅が広がってすごく楽しそうです。デザインツールを使って制作したことがない人が多かったんですが、実習を通してレベルアップされているのを感じます。
スキルだけじゃなく、参加者同士の横の繋がりができるのも講座の良いところ。みんなで同じ方向を向いて先生の話を聞くので、仲良くなりやすいんです。
以前、ボクもLOCOさんでSNSセミナーを開催させていただいた時、参加者同士で仲良くなられているのが印象的でした。
「子育て中のママ・家族が気軽に集え、ホッとできる場所となりたい」という思いからLOCOをスタートさせているので、講座を通した繋がりが居場所の一つになっているのは嬉しいです。
男性版もあれば救われる人がいるだろうなぁ…。
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「働くにむけたサポート」について、具体的に教えてください。
参加者一人ひとりと個別でお話をさせていただき、スキルや求める働き方に合わせたサポートを行います。
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いきなり全部をお任せするのではなく、得意な部分を細分化して依頼するので、仕事の一歩としては始めやすいのかなと。
ボクが初めて自分で仕事をした時はガクガク震えていたので、LOCOさんのように間に入ってくださると、初仕事でも安心して取り組めそうです。
チラシを作るにしても、カメラマンとデザイナーに声をかけ、チームとして1つの制作物に取り組んでいきます。
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LOCOの役割は、企業さんとスキルを持った方を繋ぐことですね。
LOCOにしかできない応援のカタチ
スキルを学ぶだけでなく、実践できたり仕事にも繋がったりする環境。ここまで手厚くフォローしてくれる会社や団体って、ほとんどないんじゃないでしょうか?
ほとんどないと思います。今はありがたいことに、他の市町から視察に来ていただくことも増えました。
単体で講座を開くことはできても、継続的にサポートするのは至難の業(わざ)。9年間で積み上げられてきたLOCOさんの圧倒的な強みですね。
わざわざLOCOに来て、周りの仲間とああだこうだ言いながらスキルアップしていくのが大事だと思っているんです。
在宅での学びは、思っている以上に孤独だったりスキルアップが難しかったりすることを聞いてきました。だからこそ、実際に集まって一緒に学んでもらうことを大事にしています。
宮本さんご自身が母親であり、たくさんのお母さん方と接して“生の声”を拾ってこられたから言えることですよね。
ほんとっっっっに、たくさんの話を聞いているので!LOCOに来ていただく方々の気持ちに寄り添うことは、何より大事にしています。
講座を通してデザインを仕事にしたり、新たに学び直したりと、行動のきっかけになりそうですね。
単体の取り組みってほとんどなくて、全てに意味や繋がりがあるんです。
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デザインを学んで起業したい人には起業向けのクラスがあるし、再就職したい人には再就職のためのクラスがあります。学び以外の部分でも「LOCO Kitchen」に来てもらえればいいですし。
全部網羅しているじゃないですか!
どのタイミングでもふらっと来れるような場所にしたいんです。
安心して行けるのが心地いいですよね。
LOCOは子育て・働く・暮らしを応援する場所なので「悩んだらとりあえずおいで」っていつも言っています。楽しくても悲しくても、何かあった時には来てくれたら嬉しいです。
寄り添うことで正解が見えてくる
LOCOさんの今後の目標について教えてください。
「子育て応援」「働く応援」「暮らしの応援」の軸はブラさず「子育ても仕事も両方めっちゃ楽しい」と思ってもらえる人を増やすことです。
その手段がデザインであり、他の支援でもあるんですね。
女性ってライフステージごとに、働き方を変えないといけないタイミングがあるんですよね。その時にLOCOが関われたらいいなと思っていて。
サポートできる選択肢が広いから、安心して相談できそうですね。
LOCOとして、一番こだわっているのは「LOCOが正解を決めない」こと。
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働き方には正解がありません。企業に入って正社員になるのも、起業するのも子育てに集中するのも、どれも素敵なこと。今のタイミングで自分で選んで、行動できたことが一番すごいから。
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納得できる選択をするためのサポートは全力でやらせていただきます。
徹底的な「寄り添い」と「自己決定のサポート」が、LOCOさんの真髄ですね!
LOCOの事業は委託事業が多いため、委託してくださった方々の思いとLOCOの思いをリンクさせるように心がけています。
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LOCOの思いはお母さんたちにヒアリングした上で整理しているので、関わる人みんなが幸せな形になれるよう、丁寧に調整するようにしています。
宮本さんの橋渡し的な調整力には本当に憧れます。ボクが出会ってきた中で、調整力はNo. 1!宮本さんの周りはみんな笑顔ですよね。
たしかに、ピリピリしている現場はほとんどないかも。
調整力・交渉力がすごすぎる。調整職人じゃないですか!
「調整職人」いいですね(笑)。
LOCOさんや宮本さんと出会ったことで、救われてきた女性が何人いるんだろう。女性だけでなく、女性を支える家族も含めたら、相当な数になるはず…。
宮本さん自身が「子育ても仕事も両方、めっちゃ楽しい!」と思われているからこそ、周囲に伝播し、ポジティブな輪が広がっていくんだろうな。
デザインはあくまでも女性が輝くための1つの手段。納得した選択ができるよう、徹底的に寄り添おうとする姿勢がお話の中から伝わってきました。
長浜近辺に住んでいる方やこれから長浜に移住を考えている方は、ぜひLOCOさんの活動をチェックしてみてください。
長浜航海記・航海士。永遠の野球小僧。「長浜にはしばらく帰ってこーへん!」と言いつつ、23歳のときに爆速Uターン。以来、地元のことがちょっぴり好きになりました。野球と筋トレ、オードリーが好き