愛着が湧くロゴやチラシデザインを作るカギは “チーム力”
こんにちは!初めまして!
長浜航海記、初登場のさわです。
おばTさんから「長浜の面白い取り組みやクリエイターと出会うメディアをやっているんだけど、メディアの雰囲気に合うんじゃないかと思って…やってみない?」とお誘いをいただき、デザインについてもっと知りたい、長浜の面白いことをもっと知りたいと思いライターとして加入することになりました。
見た目はマジメそうに見えるみたいなのですが、こう見えても根性地べた系の私。自社の事業では小学生向けの体験教室を担当し、この夏は全力で小学生たちと生き物の観察をしたり、まち探検をしたりしたため真っ黒に日焼けをしています。
記事を読んでくださったみなさまに「デザイン発注のいろは」や、長浜の面白さをもっと知ってもらうべく、“さわ目線”の記事を書いていきます!
これからどうぞ、よろしくお願いします!
どんな人に話を聞いてみたい?
長浜航海記、初取材なので、優しいお姉さんで…!
わかった。じゃあこの人に聞いてみよう
そう言っておばTさんと取材に向かったのは、チラシや商品パッケージ*のデザインをされている、小障子菜々子(こしょうじ ななこ)さんでした。
*商品パッケージとは、商品を入れたり包んだりするための箱や袋のこと。
何かイベントを開催したり新しい商品を開発したりする場合、チラシや商品パッケージのデザインが必要。これまではパワーポイントや無料のアプリを使って、なんとか自分でやってみたこともあったんです。
でも、パワーポイントや無料のアプリを使ってなんとなく作ることはできたものの「何か違う」と腑に落ちなかったり、結果に繋がらなかったり。
私自身、自社の仕事でチラシを作る機会があるのですが「なんかしっくりこないな」と悩むことがあります。
そこで今回は、グラフィックデザイナーとして、チラシやパッケージのデザインをされている小障子さんに、そもそも「グラフィックデザインって何?」という基本から、小障子さんのお仕事に対する想いやこだわりを、根掘り葉掘りお聞きしました。
小障子菜々子 | パッケージデザイン
パッケージを中心としたグラフィックデザイナー。ローカルの可能性に関心を抱き続けて地域に密着。その時の最善を事業者様と模索し続けている。食に関わる商品が得意。趣味は地球上の個性を感じること。
<先に分かる「デザイン発注のいろは」>
小障子さんが手がけられたデザイン。
小障子さんにお願いするとどんなデザインができるの?
小障子さんのお仕事であるグラフィックデザイナーって、具体的にはどんなお仕事なんでしょうか?
企業のロゴデザインやCDジャケットのデザイン、チラシ、商品パッケージのデザインなどをしています。
とても幅広いですね…!特に小障子さんの得意なデザインはありますか?
得意なのは、パッケージデザイン。手に取れるものをデザインするのが好きなんです。
手に取れるものをデザインするのが好きになったきっかけはありますか?
元々CDのジャケットが大好きで憧れていたことから、デザインを学びたいと思い始めました。音楽も好きだったので、初めて就職した会社は音楽業界を選びました。
そうだったんですね!私も音楽が大好きです。デザインという形で音楽と関わるお仕事…ユニークな背景でとっても素敵です。
気分の上がるデザインに関わりたかったことが、デザインを始めたきっかけです。
まずは相談から。小障子さんのこだわりはチーム一丸でやること!
どんなタイミングで小障子さんにデザインの相談をすればいいんでしょうか?
「こんな場所で、こんな人に売っていきたい!」という気持ちが湧き上がってきた時にご相談いただきたいです。商品への想いや作りたいと思うようになったきっかけをお話ししながら、デザインを作っていきます。
商品の具体的なイメージが湧いたら相談すればいいんですね。
相談に関しては「じゃあよろしくね〜」と丸投げされる感じではなく、一緒に作っていくイメージです。
一緒にデザインを作る?
まずはお会いして、相談者さんの人柄を知ることも大事だと考えています。お住まいや趣味、仕事に取り組む姿勢など、ざっくばらんに話すところからスタートですね。
お互いを理解し合えてから始められると安心します。
そうそう。サービスに対する思いや立ち上げた動機、今後の展開などを語っていただくほど、デザイン案が思い浮かぶんです。熱い想いを話してもらえるほど、一緒にアイデアを考えられます。
最初に関係を築いていただけるので、安心して相談できそうです。
特にロゴマークのような、事業者さんのシンボルを作る場合は、時間をかけて丁寧に話をしたいと考えています。「良い感じに作っておいて!」と丸投げされると、腑(ふ)に落ちないモノができ上がってしまうので。話をしながら一緒に考えてもらっています。
腑(ふ)に落ちないものが出来上がってしまう…私も以前最後まで作り切って納品したデザインが丸々ボツになって、全部作り直した苦い経験があります。
せっかくお互いの時間やお金を使ったのに、モヤっと感が残ってしまうともったいないですもんね。
そうなんです。好きなものや重きを置いているものは、事業者さんの中に必ずあるので、そこを引き出すのも私の仕事。完全に言葉にできなくても、キーワードをぽんぽん投げてくださると、お互いがピンっとくるアイデアが出しやすいです。
チーム一丸となってデザインを作り上げていく感じが部活感があって、なんだか青春ですね!
一緒に作っていくことを楽しんでもらいたいです。依頼する側とされる側という距離の遠い関係ではなく、デザインを考えるためのチームメンバーとして関わってもらえたら嬉しいですね。
分からないからお任せとかではなく、一緒に作る感じ楽しそう…。私も小障子さんデザインチームの一員になりたいです!
デザインチームに欠かせない存在
でも、一緒にやっていく時にもう1人いるなと思っているんですよね…。
もう1人?
イベント開催に向けたチラシを作る場合、イベントが終わると私と依頼者さんとの関係性は一旦終わりますよね。
イベントのために集まっているチームは、イベントが終わったらデザインチームも解散することが多いですよね。
一方、私がメインで携わっている商品デザインの場合、関係性が長く続くんです。商品は販売期間が長く改善点も出てくるため、必然的に関わる期間が長くなります。
商品が売れ続けるようにデザインも改善したり、工夫をしたりすることが必要そうです。
そうなんです。商品が売れ続けるようにデザインも改善したり、工夫をしたりするためには、商品をどう売るかの“マーケティング的な知見”も必要なんです。
マーケティングもデザイナーさんのお仕事なんですか!?
デザイナーさんの中にはマーケティングを勉強して、自分の知識としてお仕事をされている方もいます。だけど、私はマーケティングには自信がないから、あくまで職人として使ってもらえた方がいいなって。プロデュースが得意な人やマーケティングが得意な人がいれば、ぜひ一緒に仕事をしたいと考えています。
役割分担ですね!マーケティングに詳しい方にもチームに入って欲しいんですが、どうやって探したらいいのか…知り合いにマーケティングをされている方がいらっしゃらなくて。
私の専門外の部分はその道のプロにお声がけします。相談窓口として、まずは私にご相談ください。
実際に依頼するとかかる費用と期間
実際に小障子さんへデザインをお願いする場合の費用感について教えてください。
ロゴ制作の場合は、8万円から仕事を受けています。シンボルマークだけなら4万円でお受けしています!
ロゴ制作をお願いする場合、どんな感じで進んでいくんですか?
お会いしてお聞きしたお話を一旦持ち帰って、ラフスケッチを提出します。そのラフスケッチ案を見ながら話す日を作ります。
ラフスケッチ案があると「ここをもっとこうしてほしい」とかの意見が言いやすそうです。
そうそう。会話の中から湧いてきたアイデアをそのままスケッチして、お客様と一緒に書いていきます。その作業の中でお客様が「AのアイデアよりBの方がいい!」って言ってくだされば、アイデアをその場で反映することもあるんです。
デザインができていく過程を丸々見ることができるんですね!
そうそう。一緒に作り込んでいくことで、完成間近になってからデザインがボツになることが少なくなります。
一緒に作っている感じがとってもするので、完成がますます楽しみになりそうです。
ロゴの他にもパッケージデザインやシールラベルのデザイン、ギフトのコーディネート、Tシャツのデザインなど、幅広くお受けしています!まずは気軽にご相談ください。
きめ細かくて温かいコミュニケーションをとってくださるデザイナーさん。チーム一丸となって、過程を楽しみながらデザインを作ってくださいます。
なんかしっくりこないデザインには、コミュニケーションが不足していたのかもしれません。誰にどう売るか、なぜこの商品を作ったのかを深掘りしながらデザインを作っていくことで、腑に落ちるデザインを作ることができるようになるはず。
デザインで少しでも困ったことがあれば小障子さんにご連絡を。小障子さんへのご相談は以下のInstagramよりご連絡ください。
星と道草
https://www.instagram.com/hoshitomichikusa/
初取材、どうだった?
楽しかったです!でも最初はとっても緊張して、あらかじめ考えていた質問を淡々としてしまいました。学ぶことが多かったのと同時に次に活かしたいこともたくさんあります…!
ボクも最初はそんな感じだったよ〜。
でも、小障子さんが明るくお話しして下さったので、聞きたいことがたくさん湧いてきて…気がついたら1時間経っていました。
夢中になって取材ができたんだね。よかったよかった。改めて長浜航海記、一緒に盛り上げていきましょう!
よろしくお願いします!
長浜航海記・船員。京都から長浜へ移住し、株式会社crevus designを設立。小学生向けの体験教室やデザインなどのクリエイティブ事業をしている人。ど根性地べた這いつくばって進むタイプ。