目線を下げると世界が変わる!移住写真家が見た長浜の景色

こんにちは!大谷と申します。

僕は普段、長浜市でフリーのマーケターとして、地元企業やお店のサポートなどをしています。いろいろな事業者さんを回ったりウェブサイトを拝見したりする中で、いつも痛感することがあります。
「商品もサービスも最高なのに、写真の見せ方がもったいない……!」
魅力が100%伝わりきっていない現状に歯がゆさを感じていたところ…「長浜に、すごく素敵なフォトグラファーさんが移住してきたらしいぞ」という噂を耳にしました。
今回はそんなArisaさんに、写真に行き着いた原点やプロとしてのこだわり、そして外から来たからこそ見える長浜の魅力について、たっぷり聞いてきました。

目次
コロナ禍での思わぬ転機。ボーカルから接客業からカメラの世界へ!?
今日は寒い中お越しくださりありがとうございます。今日はかなり吹雪いていますね。
※インタビューは2026年2月8日に実施しました
実は、去年横浜から移住してきたので長浜の雪は今年がはじめてなんです。こんなに降るなんてすごいですね(笑)
早速なんですが、Arisaさんがフォトグラファーとして活動されたきっかけをお聞かせいただいてもよろしいでしょうか。長浜に移住される前から、ずっとカメラのお仕事をされていたんですか?
いえ、もともと音楽がすごく好きで。大学を出たあとに、音楽の勉強をしたいと思って専門学校に入り直したんです。しばらくはボーカルとして夢を追っていました。
音楽をやられてたんですか!
そうなんですよ。でも30歳の節目で「音楽だとなかなか生活が安定しないな」と。ちょうど接客のお仕事で正社員になるお話があったので、正社員になるため東京に出ました。
ボーカルから接客業ですか。
はい。ただ、そのあとコロナ禍になってしまって…。お店がなくなってしまったんです。そのタイミングで今の夫に出会って、「これから何の仕事をしていこう」という話になりました。
実は私、そのお店のSNSも担当していて、商品をよく撮っていたんです。それがすごく楽しかったのを思い出して。夫から「カメラがいいんじゃない?」と背中を押されたのもあり、少しずつフォトグラファーとしての活動を広げていきました。
音楽から一転!写真で得た「ダイレクトな手応え」。
SNS用の商品撮影が原点だったんですね。Instagramを拝見すると、今は「人」をよく撮っておられるイメージだったので意外です。
そうですね。その後、横浜にてフォトスタジオで働いたり独立したりする中で、ご家族の「ファミリーフォト」を撮影する機会が多く、そこで人を撮る楽しさやあたたかさに気づいたのが大きいですね。

楽しさと「あたたかさ」ですか。
写真をお見せした時にお客さまが喜んでくださる瞬間がとてもあたたかいなと思ったんです。フリーランスとして東京のサロンで美容師さんを撮影させていただいたときも、「頼んでよかった」とおっしゃってくださって。
それは嬉しいですね。ということは、今後の活動は人の撮影をメインで考えておられるんですか?
いえ、正直言うと商品撮影もめちゃくちゃ好きなので、絞ることはあまり考えていないです。撮影する対象そのものが好きというより、お客さまが「この写真があってよかった」と思ってくれて、それが表情としてダイレクトに返ってくる瞬間が一番嬉しいんです。
なるほど。音楽をやられていた時のやりがいとは、また違う感覚ですか?
違いますね!音楽って、聴き手が意識して聴かないとなかなか届かない部分があるんです。でも、写真は目で見て一瞬で伝わるじゃないですか。
写真でこんなにダイレクトな手応えをもらえるんだっていうのは、自分でも驚きでした。音楽も好きですが、写真が一番向いているんだろうなと感じています。
子どもの目線まで思いっきりしゃがむ!プロへ依頼する本当の価値。

Arisaさんが撮影前にやるルーティンだったり準備だったりって何かあるんですか?
内容にもよりますが、まずはお客さまとちゃんとお話する時間を設けます。
ヒアリングみたいなことでしょうか。
はい!たとえば商材撮影なら「良く撮れた写真」ではなく「商品が売れる写真」が欲しいわけですし、家族写真なら「かっちりした一枚」が欲しいのか、それとも「日常のワイワイした自然な姿」が欲しいのか。それをちゃんと聞くか、聞き出せなかったとしても察するようにしています。
いきなりカメラを構えるのではなく、まずは目的のすり合わせから入るんですね!
あと、ロケ撮影に関しては単純にロケハンをめちゃくちゃします。大体30分から1時間ぐらいは事前に歩いて。綺麗に撮れるポイントをチェックしてから撮影に挑みます!
ロケハンですか!でも率直にお聞きしますが、今はスマホのカメラもすごく優秀じゃないですか。一般の人からすると「わざわざお金を払ってプロに頼まなくても、自分たちで綺麗に撮れるんじゃないか」と思う部分もあると思うんです。プロにお願いする一番の意義ってどこにあるんでしょうか?

おっしゃるとおり、今はスマホでも十分に綺麗な写真は撮れます。だからこそ、プロの価値が出ると思っていて。
たとえば、お子さんを撮られるときにどう撮影されますか?
そうですね…。まだ子どもはいないので想像ですが…あ、親戚の子なんかは、スマホでそのまま…全身が写るようにとか…でしょうか。
撮影されるとき、立ったままだったり座っていても自分の目線で撮ったりしていませんか?
どうだっただろう…。でも、そもそもそんなこと意識したことないかもしれません。
大人はどうしても自分の立った高さから撮ってしまいがちなんです。でも、子どもの目線まで思いっきりしゃがんで、低いところから撮るだけで写真の空気感が全然変わってくるんです。
なるほど…!話すときは目線の高さで話しているのですが、写真は盲点でした。
そういう「このアングルから撮ればどう見えるか」という引き出しや、事前のロケハンで「この時間にこの場所に行けば、最高に綺麗な写真が撮れる」というのを知っているのが、プロにお任せいただく価値なのかなと思います。
悩んでいる人の助けに。アーティストではなく、デザイナーとして寄り添う。
なるほど、事前のていねいなヒアリングやプロならではの視点がお客さまの安心につながって、それが自然な表情や魅力的な空気感を生んでいるんですね。
お話を伺っていて腑に落ちたんですが、写真家って2種類いるなと思ったんです。自分の世界観を写真で表現するアーティストタイプと、課題や希望をヒアリングして、自分のスキルで叶えるデザイナータイプ。Arisaさんは、後者のような気がします。
そうかもしれません。もちろん、アーティストのカリスマ性もかっこいいと思うんですけど、私は、「相手が必要なものを届けてあげたい」、「悩んでいる人の助けになりたい」って性格なので、多分デザイナー寄りなんだろうなと思います。
だからこそ、多くの方が安心して撮影をお任せできるんですね。
移住者だからこそ気づいた長浜の色。「もったいない」は写真で変えられる。

あ、ちなみに…外から来られた視点で見て、長浜ってどんなまちですか?
都心と比べても、やっぱり長浜の魅力ってすごいなと思います。
とくに一次産業や自然に対しては、どこにも負けないくらい豊かですよね。長浜にいらっしゃる方にとってはそれが当然で、そのすごさをあまり自覚されていないというか。
なるほど…。一次産業と自然ですか。
東京では絶対考えられないですよ!特に自然や食べ物の豊かさは、国内でも頭一つ抜けていると感じます。でも、その豊かさがあまりにも当然で、まだまだアピールできるのにもったいないなと思う部分もあって。素晴らしいお店や事業者さんがたくさんあるのに、その良さが世間にあまり伝わっていないような気がしています。
たしかに…。
こんなに豊かであたたかい町があることを、本当にもっと多くの人に知っていただきたいんです!微力ではありますが、写真を通じてこのまちに恩返しができたらなと思っています。
もうすでに、その「恩返し」は形になり始めていますよね。プロフィールにも記載させていただきましたが、最近も長浜でのお仕事があったとか?
はい!実はありがたいことに、長浜市公式移住・暮らしサイト「なかなか長浜」のトップ写真に起用していただいたんです。それに、大宮町にオープンするゲストハウスの撮影もさせていただく機会がありました。


市の公式ウェブサイトのトップ写真!それにゲストハウスの撮影も、まさに長浜の魅力を外へ発信する素晴らしいお仕事ですね。
そうなんです。移住してきたばかりの私にこんな機会をいただけるなんて本当に光栄で……。こうやって少しずつですが、長浜で頑張ろうとしている皆さんを、写真を通して応援できているのがすごく嬉しいです。本当に、長浜に越してきて良かったなと心から思っています。
長浜市民として本当に嬉しいお言葉です。Arisaさんの写真が、長浜でもっとたくさん見られるようになるのが今からとても楽しみです。
ありがとうございます!
写真づくりは対話から!「まずはお気軽にご相談を」
きっと、Arisaさんのお話を聞いて「うちの家族も撮ってほしいな」とか「お店の写真を新しくしたい」と思った方もいると思います。もしお願いしたい場合、どこからお声がけさせてもらったらいいですか?
まずは、InstagramのDMからそのままご連絡いただければまったく問題ありません!お気軽にメッセージを送っていただければと思います。
撮影をお願いするにあたって、依頼する側で事前に用意しておいた方がいいものって何かありますか?
基本的にはありません。ただ、たとえばお子さまがいらっしゃって自然な笑顔を撮りたいのであれば、日頃からよく遊んでいるおもちゃであったり、七五三なら百均で売っている紙風船なんかをご自身で用意していただけると、すごく自然で素敵な表情が撮れると思います。
なるほど。そういった小道具も含めて、事前のヒアリングのなかで必要な物や写真の方向性を一緒にすり合わせていくイメージですね。ちなみに、予算感なども事前にご相談できるのでしょうか?
もちろんです!カッチリ決まった枠に当てはめるというよりは、お客さまの規模感やご予算に合わせて「じゃあこのご予算なら、こういうお写真を撮ってみましょうか」と柔軟に相談に乗らせていただきます。なので、まずはざっくりとでも相談してもらえたら嬉しいです。
ありがとうございます!あらためて、本日は素敵なお話をありがとうございました。
僕自身、普段マーケティングのお仕事で地元のお店や企業さんを見ていると、「商品は最高なのに写真がもったいない!」と頭を抱えることが多々あります。文章でどれだけ人を集めても、最後にパッと見て「良さそう!」と思わせる視覚の力には、やっぱり敵わないんですよね。
だからこそ、「子どもの目線まで思いっきりしゃがむ」というArisaさんの言葉がすごく腑に落ちました。
ずっと長浜にいる僕たちが当たり前だと思っている美味しい野菜や、素敵なお店の数々。それらがArisaさんのレンズを通して、どんな風に「よそ行きの顔」になって世に出ていくのか。一人の長浜市民として、めちゃくちゃ楽しみになりました。
僕も次に「写真の見せ方、どうしましょうか?」と相談されたら、食い気味でArisaさんのInstagramを教えようと思います(笑)。
皆さんも、家族の何気ない日常から、お店の命運を分ける一枚まで。
もし「プロに頼むってどうなんだろう?」と迷うことがあれば、まずは気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
Arisaさんへのお問い合わせや日々の作品は下記のInstagramからご覧ください。

長浜に眠る課題に次々と潜入し、アイデアをカタチにするまでの旅路をお届け。船員たちはどんなドラマに出くわすのか。長浜に眠る”お宝”を、見つける・繋ぐ・形にする!旅のハジマリへようこそ。



